【電車・バスの場合】長良川鉄道・梅山駅下車、西へ徒歩5分。名古屋名鉄バスセンターより岐阜バス高速名古屋線にて「うだつの町なみ通り」下車、東へ150メートル。 【車の場合】東海北陸自動車道・美濃ICより国道156号線を北へ、突き当りを右折。ICより約7分。駐車場あり。普通車20台可。大型車は寺の前の二筋目の道に駐車可。
来昌寺は、往古旧、小倉山の南面にあり美濃の念仏道場であった。天正二年、法空寿養上人来って、開山となられた。 慶長年間金森長近が小倉山に城をかまえ町づくりの際、来昌寺は鬼門除けとして、現在地に移転した。当初は清光山浄円寺と称していたが、7代将軍吉宗の母堂が享保5年おかくれになり、その折、長栄山来昌寺と改名された。 明治28年には信州善光寺より一光三尊の御分身が下賜され、その後小倉山に善光寺が建立されるに当たりこれを同寺に寄附、当時の20世素真和尚は、美濃善光寺の開山となられた。 現在の本堂は平成2年知空瑞善上人の代に再建されたものである。
寺宝 阿弥陀如来、観音、勢至三尊来迎図 円空作 聖観音菩薩像 (市重要文化財)
境内には、鎮守社として長栄稲荷が祀られ、毎年7月8日には、大祭、夜祭が厳修される。
山門前には、大名号石が建立されているが、これは、槍ヶ岳等を初めて開いた僧、播隆上人の記念碑で、上人は山岳崇拝の念仏者で、天保2年約1週間当寺に招請せられ、昼夜念仏行が勤められ、その記念として念仏講中によって建てられたものである。