当寺は宝徳年間(1460)頃 麟巌和尚が創建し、その始めは東川寺と称していたらしい。その後承久の乱により世は乱れ当寺も衰退・廃寺状態であったらしい。後に寛永年間、水岸 本滴という和尚がこの地を通りかかり当地の土佛の澤に棲むという龍を退治して害難を除き、村人に請われて開山となられました。
和尚は七日の間加持して龍に法を説かれました。恐ろしい龍も遂に懺悔して佛戒を受け龍身 を解脱し、この地を守護することとなりました。慶安元年(1648)人々は麟巌和尚の建 てた寺の跡地を献じて伽藍を建立して山号を龍徳山、寺名を洞泉寺に改めたのであった