腹帯子安観世音菩薩

 当寺の本尊様の腹帯子安観世音菩薩は、お腹に大きな腹帯を巻かれた他にあまり類のないお姿をされた観音様です。古来より子授け、安産、子育て、虫封じなどの祈願に参拝されています。
 近年は、「だるま観音」と称されるとおり祈願だるまを授与いたしており、1月の初観音に催す「だるま供養」には東海各地より、祈願の成就しただるまさんを納め、新しいだるまさんを授かる人々で賑わいます。
 また、8月「灯籠まつり」、春と秋の「どうだん庭園特別公開」と一年を通して諸行事を催しておりますので、多くの方のご参拝をお待ちしております。

交通アクセス・周辺地図

【電車・バスの場合】JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より高富方面行きの岐阜バスにて「高富大竜寺前」下車、徒歩2分。所要時間30分
【車の場合】名神高速道・一宮ICより70分。東海北陸自動車道・関ICより20分。駐車場あり。大型車10台、普通車100台可。

周辺地図

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寺 史

 当寺は今から凡そ1300年前、持統天皇の御代に鎮護国家の為に堂宇が立てられたのが始まりと伝えられている。
本尊腹帯子安観世音菩薩は安元元年(1175)に、後白河天皇が胎児安泰の勅願所として安置された霊尊である。
室町時代の明応年中、美濃国守護土岐氏がそれまで真言宗であった当寺を臨済宗に改めんとして、瑞翁宗縉禅師を招請し創建開山とした。その法系は5代にして絶えてしまうが、快川国師の高弟淳巌玄朴禅師が再興し、中興開山となり現在まで連綿と受け継がれている。


年間行事


初観音/だるま供養(第2又は第3日曜)
露天商が並び、午後1時から岐阜の風物詩にもなっている「だるま供養」が厳修される。祈願が成就し当寺に奉納された祈願だるまを境内に積み上げ、福竹の炎を点火して供養する。

どうだん庭園春の特別公開(4月中旬)
「満天星(どうだん)つつじ」の白い花が咲くこの時期のみ庭園を一般公開する。当寺は境内に約千本の満天星つつじが植わっており、中庭・裏庭には樹齢200年〜350年の古木がある。その年の気象条件等により開花時期等ずれる事有り。拝観料300円。

灯籠まつり(8月18日・19日)
本尊腹帯子安観世音菩薩のお開帳日で、家々に灯籠を作りお礼参りをしたのが始まり。現在では祈願大ローソクに住所や名前、祈願事項を書いて点灯する行事。約千本のローソクが灯され幽玄な雰囲気。露天商が並び盆踊りも催される。

どうだん庭園秋の特別公開(11月下旬)
満天星つつじの葉が紅葉する時期のみの特別一般公開。深紅に染まる庭園は見事。春と秋の庭園公開時には稲葉一鉄公ゆかりの寺宝、県指定重要文化財の白隠禅師・仙崖禅師筆の掛け軸もあわせて公開。拝観料300円。


年中行事
1月 初観音 (だるま供養)
4月中旬  どうだん庭園春の特別公開
8月18・19日 灯籠まつり 
11月中旬  どうだん庭園秋の特別公開


 
 
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