奈良時代、聖武天皇は奈良の都に大仏を建立し、仏教をもって国を治めようと計画されました。大仏建立の仏師を探すため地方に使者を派遣します、使者は美濃国日野の地で、日野金丸という少年に遇い、その少年が土仏を見事に作る様を見て、奈良へ連れて行き大仏を建立させました。開眼法要の時に聖武天皇は金丸に、褒美として金のお鉢を下賜されました。天平18年(746)聖武天皇の勅願により行基菩薩が護国之寺を開創されました。創建当時は三十三の堂塔が並び、長良、島、日野を寺領とする壮大な寺院であったと伝えられます。金丸は千手観音を祀り、頂いたお鉢をこのお寺に奉納し、寺宝としました。 天正18年織田信長の兵火に依り堂塔は灰燼と化しますが、元文元年観音堂、宝暦5年に良啓上人により奥之院、宝暦12年に良運上人に依り、楼門が再建されました。 |