由来
当山は、今宮山神光寺と称し養老三年(719)泰澄大師により創建され
泰澄大師自作の十一面観世音菩薩を本地とし、白山権現を垂迹とする真言
密教の古刹である。
弘法大師も遊行の折、観音経を書写され寄進された霊地である。
その後、後冷泉天皇の天喜五年(1057)源頼義を別当として、伽藍
また子坊十一坊を造営され、今宮山神光寺の基礎となったのである。
現在の神光寺は、再度の兵火と災害により当時の面影を留めていないが
本尊初め十数点の文化財は、当時の隆盛を忍ばせている。
殊に本尊十一面観世音菩薩は、八難九厄を除き賜う厄除け観音として
尊崇を集めている。
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