○国重要文化財 十一面観世音菩薩
本尊十一面観音は立像でなく結跏趺坐の座像である。像高九二糎、総高一五二糎、桧材の一木造りで平安後期の作である。
姿は彫眼、胴は細くしまり、厚い膝は安定感を示している。左手に蓮花を持ち、右手は美しい曲線をなして膝にした美しい姿である。
○県重要文化財 二天門
建造年は江戸初期〜中期と考えられ、入母屋造りで桁行三間、梁間二間、正面と背面に軒唐破風をつけ、その上に一間四面の上層を乗せた望楼風の建造物である。
二天門の名の由来は、四天王のうち、持国天、増長天の二天王を安置するからである。共に町の重要文化財である。
○県重要文化財 地蔵菩薩
室町時代初期の作、桧の寄木造である。顔と手足は漆箔、木地の上に褐色の塗料をほどこし、その上に蓮華の模様や麻の葉の渦巻、雷紋など截金技法がほどこされている。 |