聖観世音菩薩

 観音様の祈りは母の祈り、優しい祈りです。「優」は「人」「憂う」と書く。すなわち人の憂い、悲しみ、苦しみ、悩みをあるがままに受けとめ、そっとふところに包み抱きしめる愛情です。そこに安心と信頼が生まれ、強い力となる愛情です。
「慈父」に対して「悲母」といわれるゆえんです。観音様の祈りは母の愛、悲母観音さまの愛の祈りです。
人に痛みを自分の心に感じ「悲」を理解できる感情を持つ人こそ真の生きた観音様です。
           住職 龍山大耕

交通アクセス・周辺地図

【電車・バスの場合】JR高山本線・美濃太田駅より南へ800メートル。
【車の場合】名神高速道・小牧ICより約30分、東海環状・美濃加茂ICより約15分、美濃加茂市役所の南約300メートル。駐車場あり。大型車3台、普通車10台可。

周辺地図

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寺 史

  当寺は、臨済宗妙心寺派の禅寺で龍興山祐泉寺と称する。
 凡そ今より五百余年前、文明六年(1474)東陽英朝禅師(大道真源)巡錫の途次、この地に来り「ゆせな」と称した一草庵を「祐川庵」と命名、本尊に地蔵菩薩を迎えて修法の道場と定めたのを始めとする。以後、大仙寺(八百津細目)末寺に在り同寺領太田郷賀茂県主神社神田の経営を任命され、在地代官役として年貢の徴収にあたる。その後、約百数十年を経て寛永五年(1628年)庵号を改め法地の寺に昇格。第1世に広雲和尚(関市梅龍寺第十世)を勧請開山に迎え、その弟子徹禅和尚が創建開山した。
以後本尊に聖観世音菩薩を祀り龍興山祐泉寺と号して現在に至る。


寺 宝 ・ 見 所
 
 境内に瀧場観音堂、太田稲荷堂の他、槍岳開山播隆上人の墓、地理学者 志賀重の墓(日本ライン命名)、芭蕉の句碑、文学博士 坪内逍遥の歌碑、北原白秋の歌碑等があります。
 時間の余裕があれば、平成十八年三月に開館した中山道会館、すぐ東隣の脇本陣隠居家(重文)を見学して、旧中山道界隈を散策するのも一興です。

 

年中行事
1月5日 大般若会
3月13日 塔婆供養と説教
8月10日 九万九千日
8月14日 施餓鬼会
10月13日 開山忌
12月17日 瀧場観音総供養


アドレス:yusenji@attrait.org
 
 

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